矯正歯科

矯正歯科について

矯正歯科について

歯並びのお悩み、たとえば、「出っ歯」「すきっ歯」「ガタガタに並んでいる」「噛み合わせがおかしい」などのお悩みを持つ方は意外と多いのですが、思い切って矯正治療を、というところまで踏み切れないのが現状でしょう。歯並びが悪い場合、その見た目だけでなく、噛み合わせの不具合から体に影響が出たり、ブラッシングがうまくできなくてむし歯や歯周病を招きやすいなど、実害は案外広がっているかもしれません。

そこで、歯並びなどについて不安や疑問などがある方は、一度、ご相談ください。 矯正治療といっても、現在はいろいろな方法があり、患者さまご自身のお口の状況や矯正の方向性、生活環境などに合わせて、選択できるようになっています。矯正治療によっていままでのお悩み、特に見た目上の問題が解消される可能性も大きく、明るい笑顔で生活できるようになるでしょう。

歯並びが悪くなる原因

大人の歯の歯並びが悪くなる原因としては、1つには遺伝的要素があります。親が反対咬合(いわゆる受け口)だと子どもも受け口になって噛み合わせがよくない状態になることがあります。 2つ目としては、大人になってからも子どものころからの習慣的なものや顎の発達が未熟だったせいなど、いくつかの理由が挙げられます。

患者さま本人が見た目を気にせず、お口の健康に問題がなければ、そのままでもいいのですが、「見た目が気になる」「歯並びが悪いせいでお口の健康に支障が出ている」などのトラブル傾向がある場合には、矯正治療をおすすめします。

当院の矯正治療

当院の矯正治療

まず、当院での矯正治療については、相談(無料)だけでも受け付けています。 また、当院では、毎月決まった日に矯正の担当医が診療に当たるほか、院長なども矯正については力を入れています。そこで、歯並びなどについて不安や疑問がある方は、院長はじめ当院スタッフにご相談ください。患者さまのお悩みをうかがった上で、適切な矯正治療についてご提案します。定期検診やクリーニングの際にご相談いただいてもかまいません。

歯並び問題は、むし歯のようにやがて痛くなり歯を失う、というほど深刻ではないかもしれません。しかし、実際に歯並びの悪さがどれだけ体やお口の健康に影響を与えるかという説明を歯科医から受けることで、矯正治療への現実的な道筋が見えてくるはずです。当院では、従来からのワイヤー治療から、そこから進化したタイプ、また取り外しのきくマウスピース型矯正装置による治療まで、患者さまのお口の状況、目指す方向性などに応じて選択し、治療に向かうことができるように準備しています。

治療の流れ

  • 来院

    1来院

    ご来院の上、まずは問診票に記入していただきます。不具合(気になる)箇所、全身の健康状態、診療の進め方の希望などの項目について回答を。

  • 検査

    2検査

    問診票に従って、主訴の治療を行うために、まず必要な診査(レントゲンなどによる)を実施します。その画像により、矯正すべき箇所を確定します。なお、歯周病などの疾患がある方は、まずそちらの治療を先行して行います。

  • コンサル

    3コンサル

    検査の結果などを受けて、院長と矯正専門医が治療方針を立て、治療内容からメリット・デメリット、さらに期間、費用などの解説を行います。ここで治療を決めていただいたら、次回来院時から矯正治療が始まります。

  • 治療

    4治療

    治療期間中は、定期的に通院していただき、お口の状態を確認しながら、治療を進めていきます。治療完了まで、治療+保定を含めて数カ月~数年かかります。

矯正治療の
メリット・デメリット/料金

メリット

不正な歯並びを矯正することで、整った見た目が得られると同時に、お口の健康をより効率よく守ることができるようになり、ひいては、心身の健康にもつながります。

デメリット

治療に時間やお金がかかること。数年かかるのが当たり前の治療なので、通院の予定を組みづらい方向きではないかもしれません。また、それぞれの治療法には得意不得意があることからも、適切な治療法を選ばないと余計な時間がかかったり、治療効果が得られにくくなる可能性があります。

料金・支払い方法

矯正治療の料金…40万円~70万円(税抜き)
各種クレジットカードのほか、当院のデンタルローン(分割手数料なし)などの用意もあります。

よくある質問

Q 大人の矯正治療
の目的は何ですか?
A
大人の矯正治療の目的は、歯並びや噛み合わせを改善し、機能的・審美的に良い状態にすることです。また、正しい噛み合わせにより歯周病やむし歯のリスクを減らすことも目指します。
Q 大人が矯正治療を始める
タイミングはいつですか?
A
大人が矯正治療を始めるタイミングは、自分の歯に対する悩みや状態によります。歯列不正が原因で口腔内の問題がある場合や見た目に自信が持てない場合は、矯正治療を検討することが良いでしょう。
Q 大人の矯正治療の期間はどのくらいですか?
A
大人の矯正治療の期間は、歯の状態や治療方法によって異なりますが、一般的には約1〜3年程度かかることが多いです。ただし、個人差がありますので、担当の歯科医師と相談して計画を立てることが重要です。
Q 大人の矯正治療で使用される装置は何ですか?
A
大人の矯正治療で使用される装置には、従来のブラケット矯正(金属・セラミック)やリンガル矯正(舌側矯正)、透明なマウスピース型矯正装置などがあります。治療方法は、患者さまの希望や要望、歯の状態に応じて選択されます。
Q 矯正治療中や治療後にどんなケアが必要ですか?
A
矯正治療中や治療後には、通常より丁寧なブラッシングやフロス、マウスウォッシュなどを使用した口腔ケアが必要です。また、定期的な歯科検診や装置の調整、リテーナーの着用も重要です。

小児矯正歯科

小児矯正歯科について

小児矯正歯科について

10歳くらいまでのお子さまの場合、歯並びはどうでしょうか。かなりのすきっ歯だったり、ガタガタに生えていたり、噛み合わせが深いなど、気になる点はありませんか。そういった歯並びに関するお悩みがあるとき、子どもの歯列矯正専門の小児矯正治療をおすすめします。

小児矯正の治療は、早く始めるほど効果的だといわれています。骨が成長過程にある子どもの場合、顎の成長をコントロールすることで歯を動かしやすく、歯がきれいに並ぶスペースを確保しやすいからです。大人の歯並びのよし悪しは、ほぼ歯の生え替わり時期=子どものころの名残といってもいいでしょう。そこで、歯が生え替わる時期、あるいはもっと早いころから矯正治療を始めることで、高い治療効果、つまり美しい歯並びが期待できます。

ただし、子どもの成長の度合いはそれぞれです。また、子どものお口は変化しやすいので、成長に合わせて、じっくり治療していくことが大切です。もちろん、矯正治療のせいで歯医者嫌いにさせないよう歯科医院とご家族が協力していく必要もあるでしょう。

歯並びが悪くなる原因

歯並びが悪くなる原因

遺伝的な要因もある一方、外的要因としては、幼いころからのいろいろな要素がお子さまの歯並びに影響します。まず、歯や顎のサイズの問題があります。顎の大きさに合わないサイズと数の歯が生えてこようとすれば、当然すんなり並ばず、ガタガタに。そのとき、乳歯のむし歯を放置しておくと、永久歯の生え方に悪影響が出ます。

さらに、指しゃぶりや爪噛みの癖があると、指で歯が押されて正常な噛み合わせが阻害され、歯並びが悪くなる可能性があります。また、最近多いのが口呼吸(いわゆる、ぽかん口)による歯並びへの影響です。常時、お口を開けていると、舌と唇の筋肉のバランス状態が崩れ、正しい位置に歯をとどめておくことができません。そのほか、食生活や姿勢を含む生活習慣なども、理想的な歯並びを確保するためには重要な要素です。

なお、乳歯は隣り合う歯同士が隙間なく生えているよりも、わずかに「すきっ歯」なくらいが望ましいのです。というのは、乳歯よりもしっかりした永久歯に生え替わるので、すき間があるほうが、永久歯がその隙間を吸収するかたちで生えて、きれいに歯が並ぶからです。

小児矯正治療
(Ⅰ期=中学生ぐらいまでの治療)の
メリット・デメリット

子どものうちから矯正治療を行うことのメリットは、きれいな歯並びにしておくことでブラッシングなどによるお手入れが行き届き、以後、むし歯などのリスクを大きく回避できる点。また、大人になってからの矯正では、歯をきちんと並べるスペースがない場合、抜歯してスペースをつくる可能性が高くなりますが、小児矯正では抜歯をせずに歯が重ならないように並べることができるのも利点です。

それでもスペースが足りないようなら、歯並びを広げてスペースを確保。抜歯を避けることが可能です。顎の骨がやわらかい子どもの時期だから可能な治療です。乳歯から永久歯への生え替わりの時期ならば、乳歯が抜けたあと、永久歯が生える位置を矯正治療によりガイドすることもできます。このほか、第1期に小児治療を始めることで、第2期(思春期成長後~成人)になってから矯正治療を行うよりも、かかる時間や費用が少なくて済みます。

デメリットは、治療期間が長引くリスクがあること。顎の骨の成長という本来長い時間をかけて見守るべき治療なので、かなり長期にわたる継続的な治療が必要なケースもあります。しかも、実際の顎の成長によっては、治療計画のとおりにはいかず再治療などが必要になることも。ワイヤー式のブラケット矯正の場合、お手入れがちゃんとできないと、むし歯のリスクが増大します。

一方、マウスピース型の器具を使用した治療の場合には、お手入れはしやすいものの、決められた装着時間を守らないと、治療が長引いたり、適切な効果が得られなかったりという結果になります。

当院の小児矯正治療

当院の小児矯正治療

ワイヤーで歯の動きを抑える装置を使う大人の矯正治療では、歯を並べるスペースがないこともあって、スペースをつくるために抜歯を伴うケースがあります。一方、歯が生え替わる時期(7~9歳ごろ)の小児矯正の場合は、歯を動かすことを、顎自体を成長させることで行います。

当院でおすすめしているのは、入れ歯のような形状の床矯正装置などの拡大装置をお口にはめて、顎の成長に伴い、成長を促したり、抑止したりして理想的な歯並びを目指す治療法。この方法では、お子さまの成長に合わせて顎全体をゆっくり広げていくので、顎関節への負担も少なく、ムリな噛み合わせも避けられ、結果、料金も抑えられます。また、生え替わりの前までに取り外しのきくマウスピース型矯正器具を使うことで、歯並びのほか、噛み合わせや口呼吸改善、発音などのトラブルも時間をかけて改善していくことができます。

さらに、気になる歯並びや口呼吸の習慣のあるお子さまの場合、お口のまわりの筋肉を鍛える方法を提案したり、気道(上顎)を広げることで鼻の通りをよくする治療を行ったりします。つまり、歯以外のこともお口のことにからめて矯正治療で治していく方法を取っていきます。

いずれにしても、小児矯正は、長期間、矯正器具をはめるという肉体的負担や、定期的に歯科医院に通うという精神的負担を、お子さまに強いることになります。少なくとも、嫌がらずに、治療を続けてくれるよう、親御さんと協力して、当院でも最善を尽くしていきます。

治療の流れ

  • 1問診

    親御さんとお子さまと一緒にご来院の上、問診を行います。第一に、お子さまが歯科に慣れているかどうかを確認し、歯並びの何が一番気になるのか、またどのようなご希望があるのか、といった点などをうかがいます。

  • 2視診

    実際にお子さまのお口を診て、矯正の観点から、また一般歯科の視点からは歯並び以外の疾患(むし歯や歯肉炎)をチェック。必要ならその旨を説明した上で、先に、あるいは矯正と一緒に治療を行います。

  • 3検査など

    矯正治療用のレントゲンで撮影を行い、顎などの骨の状態、顎の大きさなどを細かくチェック。口腔写真によって、顔貌・顔の輪郭・唇の印象などを診ていきます。また、お口の型取りを行い、その模型から歯のサイズや生えている方向、全体の位置などを確認します。

  • 4コンサル

    検査のデータをもとに検討した結果を説明します。治療開始の年齢や段階、治療の内容、期間や料金などを説明し、見積書を出します。ご質問などがあればお気軽にどうぞ。この段階で治療を希望されるかどうかを決めていただきます。なお、ここまでの検査、ご相談はすべて無料で行います。

  • 5治療

    治療を開始するにあたり、装置の使い方、注意事項などを説明します。痛みの有無や食事の方法、ブラッシング方法など、治療そのものから生活上の注意事項まできめ細かく説明します。実際に、矯正器具を装着して治療を進めます。お子さまのお口の骨を広げる治療後は、その結果を待つ時間が必要です。

  • 6定期検診

    治療が始まったら、指定されたインターバルで、定期的に検診を受けてください。器具の不備やトラブルがないか、矯正の進行状況などをチェックします。実際の治療上で痛みや不安、不都合があればご相談ください。

当院の小児矯正治療の料金

料金・支払い方法

小児矯正治療の料金

1期治療…7万円~20万円(税抜き)

2期治療…40万円~70万円(税抜き)

各種クレジットカードのほか、当院のデンタルローン(分割手数料なし)なども利用可能です。

よくある質問

小児矯正治療に関するよくある質問と回答をご紹介いたします。

Q 小児の矯正治療の
タイミングは?
A
小児の矯正治療のタイミングは、通常は乳歯がすべて永久歯に生え変わった後の11~12歳頃から始まりますが、成長期に対応する早期矯正治療の場合は7歳前後から開始されることもあります。
Q 小児矯正治療の目的は
何ですか?
A
小児矯正治療の目的は、生え変わり途中の歯や顎の成長・発育に対応し、歯並びや噛み合わせを改善することです。また、早期に対応することで、将来の歯列不正や歯周病、むし歯のリスクを軽減することも目指します。
Q 小児矯正治療の期間はどのくらいですか?
A
小児矯正治療の期間は、治療方法や歯の状態により異なりますが、一般的には約1〜2年で終了することが多いです。ただし、場合によってはその後の経過観察やリテーナー着用が必要になることもあります。
Q 小児矯正治療で使用される装置は何ですか?
A
小児矯正治療で使用される装置には、リムアーカー(ワイヤー装置)、プレート(プラスチック製装置)や、歯に直接固定するブラケット矯正などがあります。治療方法は子どもの歯の状態や発育段階に応じて選択されます。
Q 小児矯正治療中や治療後にどんなケアが必要ですか?
A
小児矯正治療中や治療後には、適切なブラッシングやフロス、口腔ケアが重要です。また、定期検診や装置の調整を守り、可能であれば成長に合わせてリテーナーの着用を続けることが望ましいです。